どうも、看護師のIです。 今回もシャンプーのお話です。 皮膚病の治療におけるシャンプー療法には、大きく分けて2つの目的があります。 1つ目は「洗浄」すること 異物や刺激物、フケ、皮脂を除去し、皮膚表面を清潔にします。 2つ目は「症状を抑える」こと 抗炎症や抗掻痒(かゆみを抑える)、抗脂漏(皮膚のベタつきやフケを抑える)、抗菌・抗真菌などの効果 例えばアトピー性皮膚炎の治療に用いるシャンプー(アデルミルシャンプー)には ・「抗炎症作用」や ・「皮膚への細菌や真菌の定着を阻止する作用」があります。 これらの作用により、1)洗浄することによる表皮から侵入する花粉やハウスダストマイトなどのアレルゲンの除去作用に加え、2)皮膚の発疹や痒みを和らげ、細菌や真菌の皮膚への感染を予防する、といった効果が得られます。 また、アトピー性皮膚炎の他にも、脂漏症(べたつきやフケ)や膿皮症といった症状に合わせてシャンプーを使い分けます。 このような治療用のシャンプーを併用することで治療効果を高め、使用するお薬の量を減らすことができたりします。 ちょっとおおげさかもしれませんが、「体にやさしい治療」なんです。